英語の読解力を鍛える方法:8つのシンプルステップ
今週は英語で何か読みましたか?そのうちどれくらいを理解できましたか?
“reading comprehension”(読解)とは、「読む」ことではなく、書かれている内容を理解することだからです。つまり、たとえネイティブスピーカーであっても読解にはつまずくことがあります。
もし読解に問題を抱えているなら、まずは生活の中で英語の文章を読む時間を取りましょう。続けていくうちに、英語学習全体が少しずつ楽になるはずです。
これから紹介するシンプルな8つのステップに沿ってリーディングを続けましょう。いつの間にか一冊の本が読み切れるようになっているはずです。
Contents
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1.読むための時間を特別にとる
趣味の読書はバスやベッド、オフィスなど、どこでもできます。好きな本を読みたい場所へ持って行けばいいだけです。
しかし、英語の読解力を上げるための読書は少し違います。読むことに集中することと、そこから学ぶことが必要だからです。
そのためには、読むための時間を特別に作ることが重要です。何かに中断されることなく、読むことに集中できる、静かで、気の散らない環境を作りましょう。
少なくとも、毎日30分は集中して読む時間を作ってみてください。読めば読むほど、読解力は上がります。
試してみよう:
英語を読む時間を日々の習慣の中に組み入れましょう。座って、集中して読むことを毎日続けるのです。
次の方法に従いましょう。もしくは、もっとあなたに合った読書のプロセスを取り入れても構いません。
- 明るく静かで、座ることのできる快適な場所を見つける。
- 座る前に必要なものをすべて揃える。例えばペンやノート、辞書や飲み物など。
- 読む時間を決める(最低でも30分は必要です。)
- 携帯などの電子機器をマナーモードにする。もしくは電源を切る。そして遠くに置いておく。
電子機器の音を消すことはとても大切です!
読書を始める具体的な手順を毎日同じように続けていると、脳が読書の時間を覚え、さらに集中できるようになります。
2.自分に合った本を読む
サイエンスフィクションに興味のない人は、火星に1人で取り残された男の物語を読みたいとは思いませんよね?本や記事を選ぶ時は、2つのことを頭に入れておきます。
1.何に興味があるのか
2.自分のリーディングのレベル
できる限り、あなたが楽しめるものを読みましょう。そして選ぶ文章は、自分のレベルよりも少しだけ上のものにします。新しいことを少し学べて、読んでいても苦痛にならない程度のレベルが最適です。
試してみよう:
どの本から始めようかと迷っていませんか?オンライン上には、おすすめの本を紹介してくれるサイトがたくさんあります。
- GoodreadsのListopiaには、一般の人々によって作られたおすすめの本のリストがあります。
- Your Next Readは、あなたが以前読んだ本や、お気に入り登録した本に似た本を探すことができます。もちろん本を検索することもできます。
- Jellybooksでは、本の10%を試し読みできるので、自分に合った本を簡単に探すことができます。
- Whichbookは少し変わったウェブサイトです。あなたが本に求めるもの(幸せ/悲しみ/美しさ/不愉快さなど)を選ぶと、それに合った本を探してくれます。
これらのサイトを使って、あなたの読解力を向上させる完璧な本を見つけましょう。
3.読む前、読んだ後に質問を考える
文字を追っていれば本を理解できるという訳ではありません。
文章をよりよく理解するために、本を読む前、読んだ後にできることがあります。
まず本を読む前に、本文を流し読みしましょう。本を端から端まで丁寧に読むのではなく、ザッと目を通してみるのです。
そして、一度そこで得た情報を整理してから、もう一度読み、読んだ後に覚えていることを要約してみます。本が伝えようとしていることを短く書いてみたり、口で簡単に言ってみたりしましょう。
読んだ内容を自分の言葉にすることで、自分がどれくらい理解しているのかが確認できます。そして、まだ自分の中で明らかになっていないことが見つかります。
試してみよう:
始めに流し読みをする際は、以下の質問を頭の中に入れて読みましょう。この質問を持っておくことで、自分のレベルに合った本かどうかが分かるだけでなく、ざっくりとした本の内容が掴めます。
- 太字や斜体になっている文字はありますか?
- タイトル、副題はありますか?
- どのような固有名詞がでてきますか?
- 対話がたくさんありますか?
- 1段落は長いですか、短いですか?
そしてもう一度読み、読んだ後は次の質問をしながら、文章の内容を要約してみます。これによって、自分が本の内容をどれだけ理解できたのかが分かります。
- 本文は何について書かれていますか?
- 本文中で起こったもっとも重要な事件は何ですか?
- 難しかったところはありましたか?
- 驚いたところはありましたか?
- 理解できないところはありましたか?
読んでいる本の種類によっては、他の質問も考えられるかもしれませんが、上記の質問を基本として始めてみましょう。
4.読むスピードをあげる
Reading. Is. Fun.(読むこと。は。楽しい。)
ピリオドが出てくる度に止まってしまいましたか?
このように、記事や本を1文字づつ区切って読むことを想像してみてください。おそらく、内容を理解できなくなるのではないでしょうか?
文章全体ではなく文字ごとにゆっくり読んでいては、内容を理解することが難しくなってしいます。だからこそ読解力を付けるには、読むスピードを上げることが重要になるのです。
読むスピードを上げるとは、スムーズに文を読むということです。話している時のように、頭の中で文字がスムーズに流れる読み方をしましょう。頭の中で読んでいても 、英語のリズムを崩さないことが大切なのです。
読むスピードを上げるには、単に簡単な本を選ぶという方法もありますが、少し難しいと感じる本でも、スピードに意識して読み続けていると徐々に速く読めるようになっていきます。じっくり取り組めば、取り組むほど、この能力は将来必ず役に立つことになります。なぜなら、これによって読む速さだけでなく、話す流暢さまで訓練していることになるからです。また、スピードが上がると、読むことが自然になり、さらに楽しくなってくるでしょう。
試してみよう:
英文を読んでいる時に理解できる単語の多くは”sight words”(サイトワード)と呼ばれるものです。頭でどう読むか考えなくても、見ただけでその意味が分かる単語、それがサイトワードです。
サイトワードを増やす練習は簡単にできます。このサイトにあるようなサイトワードのリストを見つけ、毎日数分間、できるだけ素早く読めるように訓練しましょう。
何か分からない単語があれば、事前に調べておきます。このエクササイズの目的は速く読めるようになることであって、文章の理解を深めることではありません。まずは適度なスピードで読めるようになってから、読解に焦点を当てます。
5.今度はゆっくり読もう!
読むスピードが速くなってきたら、速度を考えることはやめて、今度は文章の意味について考え始める時です。
不思議かもしれませんが、速く読めるようになったら、次はゆっくり読んでみるのです。読み流してしまうのではなく、じっくりと英文を奥深くまで探究しましょう。
試してみよう:
遅く読むことのできる方法の1つは、声に出して読んでみることです。こうすることで読解だけでなく、発音やリスニング、スピーキング力も訓練できます。1つ1つの単語を丁寧に発音するように心がけましょう。
もし声に出して読めない時は、段落ごとに少し止まり、はっきりと理解できているか確認しながら読んでいきましょう。
さらに、ゆっくり読むためのもう1つの方法は、読みながらメモを取ったり、質問を書き出したりすることです。
6.たくさん質問をする
疑問を持つことは素晴らしいことです。文章にたくさんの質問をしましょう!質問すればするほど、文章の理解が深まります。
質問をすることで、自分が本当に文章を理解しているかどうかが分かります。「何が起こっているのか」、「誰が話しているのか」と問うことで、文章により集中することができます。また、「なぜ彼はそうしたのか」、「彼女は何を考えているのか」といった質問は、物語をより深く考えることに繋がります。
試してみよう:
読んでいる時は付箋とペンを側に置きましょう。何か質問が思い浮かんだ時は、それを付箋に書き、本文に貼り付けておくのです。
読み終わったら、質問を見返して、いくつの問いに答えられるか試してみましょう。答えの分からないものがあれば、本文を読み返し、答えを見つけます。
7.読み返す
詩人のエズラ・パウンドは本について、「1回読んだだけでは、何も読んだことにはならない」と言っています。
1度読むだけでは理解できないことがたくさんあります。難しい内容の本を読んでいる時はもちろん、簡単な本であっても、何度か読むことで理解は深まっていくのです。
言葉の意味は分かっても、その内容が理解できていない時は読み返しましょう。1度読んだだけでは見逃してしまうようなことも、読み返すことで見つかるかもしれません。さらに、読み返せば読み返すだけ、同じ単語を見ることになるので、知らなかった単語がいつの間にか頭に焼き付いてしまうのです。
とにかく、読み返して損することは1つもありません!
試してみよう:
物語でもニュースの記事でも、自分が読みたいものなら何でもいいので、5分以内に読める、数段落の短い文章を見つけましょう。
その記事を自分のペースで読み、内容について覚えていることすべてを書き出します。どんな小さなことでも構いません。もし英文の一部分のフレーズをそのまま覚えていたら、それも書いてみます。
さらに、これをもう一度繰り返しましょう。
もう一度記事を読み、覚えていることをすべて書き出すのです。
二度目は覚えている量が変わっていませんか?
1つの文章を読めば読むほど、理解できる量も増えていきます。文章から最大限のことを学びたいのなら、最低でも3回は読むことをおすすめします。
最初は単語の理解に焦点を当て、次に文章の意味について考え、最後に「著者は何を伝えようとしているのか」、「このニュースは世界にどのような影響を及ぼすのか」などの深い問いについて考えてみましょう。
8.色々な種類の文章を読もう
私たちが読むことができるのは本と新聞だけではありません。ブログやメール、ツイートやSNSなど、たくさんの文章に囲まれています。どんな文章でも、それを英語で読めば読むだけ言葉の学習になります。
本やニュースだけではなく、何でも読んでみましょう!自分の好きな雑誌を見つけたり、自分の興味のある人物やウェブサイトをFacebookでフォローしたり、ブログを見つけて読んだりしてみましょう。
Magazine Lineは、あらゆる話題のデジタル及び、紙の雑誌を見つけることができます。雑誌の定期購読が割引されていたり、学割が使えたりする場合もあります(”Student and Educator Rates”セクションをチェックしてみてください)。
試してみよう:
何か新しい英語の文章に出会いたいなら、以下のアグリゲーターウェブサイトを訪問してみて下さい。ニュースや興味深い記事が収録されており、検索することも可能です。
- StumbleUponはあなたの興味にあった、新しいウェブサイトを紹介してくれます。
- Diggはインターネットに溢れている興味深い物語をまとめています。
- Redditは少し使いにくい点もありますが、ユーザーが面白いウェブサイトや画像を集めています。
おまけのオススメ英語学習法……
ネイティブの人々が実際に話しているリアルな英語を学びたいなら、FluentUがおすすめです。人気のトークショーやキャッチーなミュージックビデオ、面白いコマーシャルなどの動画を使って、英語を楽しく勉強することができます。例えば、下の画像にあるような楽しい動画がたくさん収録されています。
FluentUの動画は、英語でも簡単に見ることができるように、インタラクティブな英語字幕が付いています。分からない単語をタップするだけで、意味や単語に関連する画像、役立つ例文を見ることができます。
例えば、”brought”という単語をタップすると、下の画像が出てきます。
クイズを使って、動画に出てくるすべての単語を学びましょう。左右にスワイプすれば、学習している単語の例文を見ることができます。
まずは無料トライアルをチェックしてみてください。さらにFluentUのiOSやアンドロイドの携帯アプリをダウンロードすれば、いつでもどこでも気軽に学習を進めることができます。
さて、今回の記事では、英語の読解力を身につける具体的8のステップをお伝えしました。読めば読むだけ文章への理解は深まっていき、読解力も鍛えられていきます。
効果的な方法で、英語の読解力をぐんぐん伸ばしていきましょう。